- introductory essay -

 

なにもかもを“絵”によって描き変えることが出来る――それが『創雅都市-S.F』の特徴です。“Image City”の名に相応しく、街並みなどの景観は勿論、他にも季節や天候に至るまで、様々な事象を『描くこと』で、人々はこの街での暮らしを成立させていらっしゃいます。

この街には有翼族や魔神族などをはじめ、多くの“異族”の方々が住んでいます。他に昔から自動人形の大きな整備工房があり、私達の仲間がたくさん居ましたから、異族全体の数というのは、ひょっとしたら普通の人間の方よりもずっと多いかもしれません。

もともと、この土地は人々が入植する以前から、“大神祭”という巨大な竜の引き起こす地震に悩まされていた土地でした。昔から竜が起きる度に人々は力を合わせ、色々な存在の力も借りながら対策を講じていたそうです。現在でも竜の被害は無くなっておらず、そう遠くないうちに再び竜が目覚める日が訪れるとの事です。その為、現在この街では来るべき“大神祭”に備え、有事に対応できる力を持った各国の代表を迎え入れる準備を進めています。私も、あの人の生まれ故郷であるこの街を守りたいと思います。

そう云えば、以前にあの方のご実家を訪ねた際、一人の有翼族の女性に会った事を思い出しました。黒と金の羽を持ったあの匪堕天の少女は、今でも元気に過ごしているでしょうか? 彼女が引き取った、あのいたずら好きの狐鬼の子も大きくなっていれば良いと思います。もし彼女達がまだあの街に居るならば、次に竜が起きたとしても絶対に無事でいて欲しいと、ここに詞認筆します。そういうものです。

 

 

 

 

 「うおおおおっ! 時代が合わねえっ!」

 

 

 

 「ちょっ、どうしましたの?! 先生、いきなりキャラ壊れてますの!」

 

 

 

  「……いえね。このS.Fには、これまでの都市シリーズから

 沢山の方が出てきますのよ。それはもう、本当に沢山の……」

 

 

 「はうっ! そう云えば刊行本だけじゃなくて、あの新聞ゲームからも

  参戦されている方々がいると聞きましたの!」

 

 

 

 「そうですわ! 云ってみればこのS.Fというお話は、これまでの

 “CITY”のキャラクターが沢山登場する、 いわば“大晦日恒例特番お祭スペシャル”

 みたいな感じなんですの! ……なんですけどね」

 

 

 「……先生、時代が合いませんね」

 

 

 「……ええ、ちょっと五十年ばかり」

 

 

 

 「……」

 

 

 

 「……」

 

 

 

 「だ、大丈夫ですわ、先生! だって、ヒオも 出てきませんからっ。 

 ほら、おあいこですわ!」

 

 

 

 「オメエは“CITY”じゃなくて、“AHEAD”だろうが!」

 

 

 

 「メタ発言! 逆ギレのメタ発言が来ましたわ!

 でっ、でも先生! この本にはさとやすさんの描いた歴代都市ヒロインの

 集合イラストが載ってるじゃありませんのっ。先生もそこに居ますわよね!」

 

 

 

 「ヒオ! ナイスフォローですっ! 確かにあの美麗イラストには私も居ますわ!

 ヒャッホォォォォォッ」

 

 

 「但し、センターポジションからは一番遠い模様」

 

 

 

 「総選挙! 総選挙の実施を求めますわ!」

 

 

 「ハァ……(――ククク、総選挙か。悪くない案ですの。目の前のBBAは選外として、

 ヒオが決勝で当たる相手は誰になりますの? 本命はやはり“まロ尻”でしょうか?

 それとも“銀狼”? はたまた“武蔵の姫”という線も? ふふ、念の為にハーブの量を

 少し増やしておきましょうかねぇ)」